ブログ | 東進ハイスクール 新宿エルタワー校 大学受験の予備校・塾|東京都 - Part 443

ブログ 

2018年 9月 25日 専門のことを話そう(斎藤)

 こんにちは。社員斎藤佳輝です。地味に今月2回目の登場となります。

 今週はフリーテーマだそうで。まあ色々考えた末に大学で自分が何を専門としていたかを書こう、と思い立ち筆をとっています。最後までお付き合いくだされば幸いです。

 僕が専門としていた学問分野は西洋史学です。地域でいうなら欧米諸国が対象ですが、欧米諸国の植民地下にあった他地域について研究している人もいます(但し、オリエントは東洋史の範疇、と東大の西洋史では定義づけているようです)。もちろん時代は古代から現代まで、扱う分野も政治史から外交史、経済史、文化史、社会史、女性史(そういえば今年の東大世界史では近現代女性史についての大論述が出ましたね)等様々です。僕の大学の頃の友人には、ローマ帝国下のブリタニア(現イギリス)の政治史をやっていた人もいれば、1960年代のソ連地方統治について研究していた人もいます。

 そもそも西洋史学、ひいては歴史学とはどんな学問なのでしょうか。大学受験の世界史を思い浮かべている人もいるかもしれませんが、全然違う世界です。歴史学はまず教科書に書いてある世界史の流れをちゃぶ台返しするところから始まります。過去のことは全てが全て分かっていないことばかりなのです。古代でいえば海の民みたいに教科書ですら分かっていない表記のものもありますし、近現代のように確かに出来事としては確立されていて教科書に書いてあるけどその分細かい部分でどうだったのかまで分かっていない、というのもあります(後者の例は後で僕自身の研究を題材に説明しましょう)。そうした分かっていない過去を、所定の方法論に従って、史料から読み解き考察し、解明していくのが歴史学というものなのです。

 たまに「実生活に役に立たない文系の学問など必要ない」みたいな論調が出て、その中に歴史学が入っていたりするのですが、これははっきりと間違いといえます(そもそもこの世の学問に対する役立つ役立たないの二分法自体が間違っているのですが置いといて)。歴史学は、過去にこのようなことがあったから現代では未来ではこのようなことのないようにしよう、という過去の教訓を得るという要素も確かにありますが同時に、過去の出来事や考え方を踏まえて現代未来ではどう行動していくべきか、という考え方を得る要素もあります。そういう要素を内包している学問に対し役に立つ云々というのがそもそもの間違いなのです。

 一方で歴史学はほかの諸学とは違う、少々特殊な特徴があります。それが「歴史学は科学か物語か」という論争に見られるように、必ずしも歴史学=科学とは言い切れないところにあります。確かにある仮設に対し論理的に考えて立証していく面では科学といえます。しかし一方で数学や物理と違い過去のことなので再現が出来ない、という重要な問題があります。科学において「再現性」というのは極めて重要な要素です。それがどうしようもないという面では科学ではない、と言えるのです。こうした側面で歴史学は特殊なのは確かだと思います。ちなみに先ほどの「歴史学は科学科物語か」の論争に対する僕なりの答えは「方法論は確かに科学だが、その結果出てきたものは物語と捉えうる」と考えています。歴史は人間のこれまでの歩みが積み重なったもの。全てが全て合理的かつ論理的にいかないし、それに歴史を完全なる神の視点から語ることは不可能だからからこそ、物語になりうるのではと思うのです。

 こうした歴史学とは何だろうか、というのを考えるのにいい本があります。それがE.H.カーの『歴史とは何か』という本です。イギリス出身のソ連政治史研究者であったカーが1961年にケンブリッジ大学で講演したものをまとめた本になります。これは面白い本なので一度読んでおいて損はないと思います。但し、この本を大学受験生が読むことはお勧めしません。いい本なのですが、今学んでいる世界史とは何だろうと考え出し歴史の理解に混乱をきたしかねないからです。それに、こうしたことを考えるのは、今学んでいる歴史をしっかり理解した上でのほうが面白いと思います(世界史を含め、大学受験での教科科目って、こういうことを考えていく土台作りのために勉強していくのだと思います)。

 具体的に自分が何を専門としていたかという話に入りましょう。僕が専門としていたのは近現代ドイツ政治史でした。時期でいうと1930年代から40年代前半、そう所謂ナチス=ドイツ(以下第三帝国)の時代です。中高時代、歴史を自分なりに勉強していた時からこの時代には興味を持っていました(というより第2次世界大戦の頃の歴史が一番好きだった)。この第三帝国の中枢においてヒトラー含め様々な幹部が動きごたごたしていく様が面白く、それを研究したいと考えるようになりました。それが自分が歴史学をやりたい理由になりましたし、ひいては東大を目指す理由となったわけです。

 僕が書いた卒業論文の題目は『第三帝国の外務省研究―ズデーテン危機におけるエルンスト=フォン=ヴァイツゼッカーを中心とした考察―』(長いですね)。一言でいえば、ズデーテン危機に際して外務次官だったヴァイツゼッカーがどのような考えのもとで行動していたのかを考え、それを基に第三帝国下の外務省はどういう存在か考えていこう、というものです。

 ズデーテン危機自体は歴史的に確かに起きた出来事ですし、外務次官のヴァイツゼッカーがどういう動きをしたのかも彼が残した記録や文章等によってだいぶ明らかにはされてきています。しかし、彼の行動の背景はどういう考えがあったのか、そもそもこのズデーテン危機、広く第三帝国の下で、ドイツ外務省はどういう存在だったのか。そういう部分まではまだまだ分からないことが多いのです(前述した、過去のことでも分からないことが多いという記述の近現代の例となります)。

 先ほど様々な幹部が動きごたごたした様子を研究したいと言いましたが、その中で僕が注目したのは官僚でした。そのトップである外務次官の動きを見れば、その時外務省はどうであったかも分かる部分もある、という考えでこれに取り組んだのです。ただ、当然これらのことは全て自分の頭の中で作り上げたわけではありません。先行研究という、既に存在している研究を調べ、そこで取り上げられていない若しくはまだ未解決の部分を問題提起し、それに対し史料をしっかり読み込んだ上で論理だてて説明し、結論に向かっていく。そういうプロセスが必要になります。少なくともこれらのプロセスはどの学術研究にも当てはまるものだと思いますし、そうしたことが出来る前提として大学受験の勉強があると僕は位置付けているのです。

 流石に具体的な内容に入ることはここではしませんが、卒論の本文自体は見せることはできるので気になる方は声をかけてください。もっと詳しく話を聞きたいという方も歴史学に興味があるという方もそれ以前に東大に興味があるという方ももちろん、世界史何ってるのかわからんどうにかしてくれという方も声かけてくれたらなぁ、と思います。

 …長くなりすぎましたね(現在2877字)。フリーテーマなのでフリーに書かせていただきました(笑)ただ、これで大学に入ってから勉強面でこういうことを考えるようになる、というのがイメージできたのであれば幸いです。

 以上、本日は社員の斎藤佳輝がお送りしました。明日は中央大学2年生、中山担任助手がブログ担当です。お楽しみに!

 

 

 

2018年 9月 24日 担任助手という仕事(鶴)

 

皆さんこんにちは、早稲田大学創造理工学部1年生です。

一日おきに暖かい日と涼しい日が繰り返され、少しずつに近付いていることが感じられるようになりましたね

 

さて今日はフリーテーマとなっているので”担任助手”についてお話しようかと思います。

 

自分がなぜ担任助手として働いているのか、どんな仕事なのかをお話ししようと思います。

 

自分が感じている担任助手として働く上でのポイントは以下の3点です。

 

①出会い

②感動

③成長

 

まず一つ目の”出会い”についてです

担任助手として働いていると色々な出会いに立ち合います。

校舎の先輩、同期、生徒、さらには他校舎の担任助手などなど、、

本当に”人間”との関わりが深い仕事です。

この体験は他の仕事ではなかなか味わうことのできない経験だと考えます。

 

次に二つ目の”感動”についてです。

ここでいう”感動”というのは決して涙がボロボロ。。という感動ではなく、

”感(心)”が”動く”という意味での”感動”です。

自分はどちらかというと普段何かに対して強く何かを感じるということは少ない部類の人間ではありますが、

生徒の皆さんが本当にひたむきに勉強をしている姿に触れた時には

自分は今何をしているのか、何をすべきなのか、何がしたいのか、などあらゆる面で考えさせられます。

 

そして最後の一つ、”成長”についてです。

上に書いた出会いや感動、そして仕事自体を通じて自分の成長を感じることのできる貴重な場であると考えています。

大学生は高校生や中学生と違い、頻繁に成長を図られるということは良くも悪くもありません。

まして自分で望まなければ、大学4年間、誰とも何とも比較されず、

自分の成長を確認することなく終わってしまいうるものです。

一方でこの仕事は指標は多岐にわたりますが、常に成長を測り続けることが出来ます。

 

 

これらの3点から自分は担任助手という仕事を通じて日々自分を変化させ続けることが出来ているように考えます。

 

まずは受験勉強を悔いのない形で終え、

次の舞台への”出発点”として皆さんと一緒に走り出せる日を楽しみにしています‼

 

 

明日は東京大学卒斎藤社員です、

”新宿エルタワー校の先生”は何を語るのか、、、お楽しみに‼

 

 

 

2018年 9月 22日 世界遺産検定について(澤田)

こんにちは!日本女子大学2年の澤田です!
 
昨日の樺くんのブログが大学入試までの未来についてだったので、今回は大学に入ってからできる資格について書きたいと思います。
 
資格とはある事をしてよいという身分や地位。また、それを得るのに必要な条件。のことです。
 
皆さんが資格を持っていると便利・有利なのが就職活動の時だと思います。もちろん自分が進みたい分野の資格や英検・トイックなど資格には様々な種類があります。ちなみに私は大学に入ってから旅行業務取扱管理者国内資格・世界遺産検定3級を取得しました!
 
その中でも私が持っている世界遺産検定について詳しく書きたいと思います。
 
世界遺産とはユネスコが文化的価値(顕著な普遍的価値)があると認めたものです。
世界遺産はそもそもエジプトがダム建設する際にアブ・シンベル神殿等が水没してしまうという危機から遺産を救うためにユネスコが世界各国に求める始まった運動であります。(アブ・シンベル神殿はその後別の場所に移設)
「アブシンベル神殿」の画像検索結果
 
現在、世界遺産条約加盟国は167カ国あり、世界遺産に登録されているものは1092件にのぼります。
 
世界遺産に登録する条件としては
①資産を保有する国が世界遺産条約の締約国であること
②遺産をあらかじめ各国の暫定リストに記載されていること
③遺産を保有する締約国自身からの推薦であること
④遺産が不動産であること
⑤遺産が保有国の法律で保護されていること
と厳しい条件があり、推薦されたものを広義し制定されます。
 
世界遺産は1978年にアメリカのイエローストーン国立公園をほじめとする12の遺跡を制定し、日本は1993年に法隆寺姫路城が初めて世界遺産に登録されました。
 
また世界遺産には種類があり、①自然遺産②文化遺産③複合遺産に分かれています。
さらに人間が起こしてきた惨劇を後世に伝えるために広島の原爆ドームなどの負の遺産も存在しています。
そして危機遺産と呼ばれるものも54件あり、シリアのアレッポは紛争が起こり市街地が世界遺産登録をされていましたが、壊されてしまったために危機遺産に登録されています。
 
世界遺産は観光地となり人気がありますが、その中でも歴史や文化など学んでみると奥が深いものが多いです。上記に書いたことは世界遺産についての概要でありこのことも聞かれてきます。また世界遺産についての問題やどこの国が世界遺産登録数で一番であるかといった問題も出題されます。
 
世界遺産に詳しい人は2級から、これから頑張りたい人は3・4級を受験することをおすすめします!
大学受験が終わったら勉強する習慣を活かして資格の勉強をしてみてはいかがでしょうか?
 
明日のブログは佐々木担任助手です!お楽しみに!

 

2018年 9月 21日 3月21日の自分は。(樺)

こんにちは!!中央大学理工学部物理学科に通っています、樺晋之輔です!

今日は9月21日です。センター試験まで残り119日となりました。

みなさん、勉強は順調に進んでいますか?焦りを感じている人も多いと思います。

ですが今日はちょっと「未来の話」をしてみましょう!受験生向けのブログになるかもしれませんが、低学年の人もぜひ読んでください!

 

ちょうど半年後、2019年3月21日、みなさんはどこで何をしているでしょうか?

自宅でTVを見ながらゴロゴロしているでしょうか?友達と一緒にディズニーランドに出かけているでしょうか?はたまた卒業アルバムを見て思い出にふけっているでしょうか?

人それぞれ、イメージできることは様々だと思います。

なぜこの質問をしたかというと、国公立大学の後期試験の合格発表のほとんどが3月20日に行われるため、受験生の大半は3月21日までに大学受験を終えているからです。

 

では、2019年3月21日、みなさんはどんな表情をしているでしょうか?

笑っているでしょうか?涙を流しているでしょうか?それとも真剣な顔をしているでしょうか?

上に挙げた例はどれも、ちょうど半年前、2018年3月21日、昨年度の受験生の表情そのものです。

 

東進に通っているということは、みなさんは一人残らず、「大学受験をすると決意し、志望校へ合格して笑顔で卒業すること」を目指していると思います。

みなさんはもちろんそのように考えていると思いますが、それ以上に僕たち担任助手はそのような未来が来ることを願って、その願いを叶えるために働いています。

エルタワー校の全スタッフが、昨年の受験生の笑顔や涙を目にして、「今年こそはみんなに涙を流してほしくない、笑顔で大学受験を終えてほしい」と日々思いながら、みなさんに本気でぶつかっています。

だからこそ僕は、みなさんも本気で机に向かってほしいし、担任助手に対して本気でぶつかってほしいと思っています。

今までの努力はまだまだみなさんの本気じゃないと思います。まだまだ頑張れると信じています。

残り半年、自分の人生を変えるつもりで2019年3月21日に笑った自分でいられるように本気で大学受験に挑んでみましょう!

 


僕たち担任助手は、みなさんの未来を決めるきっかけになる存在です。

僕たち担任助手は、みなさんと本気でぶつかり続けるサポーターです。

僕たち担任助手は、みなさんのことを誰よりも信じている応援団です。

僕たち担任助手は、みなさんのことを誰よりも愛している夢追い人です。


 

明日のブログは澤田担任助手が書いてくれます、お楽しみに!!

 

 

2018年 9月 18日 読書の秋!勉強の秋!(原田)

こんにちは!

学習院大学文学部に通っている原田奈穂子です。

高校では文化祭シーズンの人が多いようですね(^^♪

私の大学の文化祭は、11月にあるので今からとてもわくわくしています。

 

今回のブログはフリーテーマだということで、私の生徒時代のお話をしたいと思います。私が東進ハイスクールに入ったのは、高2の12月頃だったと思います。部活があったので自分のペースで自由に受講をすることが出来る東進を選びました。

私の人生は、東進ハイスクールに入って変わったといっても過言ではありません。なぜならば、高1・2でテストの前日しかペンを持たなかった私を、毎日勉強するようなとても真面目な子に変えてくれたからです。週に一度のグループミーティングでしっかり自分のできていないところをして下さる担当の方がいて、志望校合格までのプランを一緒に考えて下さる担任の方がいて、私の将来のために塾に通わせてくれる両親がいて、初めて『大学受験』がどれほど私の運命を変えるものなのか、どれほど大きなものなのかを知りました。そういうことを考え始めてから初めて、部活終わりも毎日東進に通うようになりました。当たり前かと思うかもしれませんが、勉強嫌いな私にとっては大きな進歩です。

頑張り始めて5か月くらい経ち、夏休みも部活がある日は練習前に朝登校をして、毎日12時間は勉強をしていたのではないでしょうか。あっという間に夏休みも過ぎ8月模試の当日になりました。

「あんなに勉強したんだから大丈夫だ・・・!」

意気込んで挑んだ模試はあっけなく終わり、結果は全教科点数が下がりました。

無駄に自信だけはあったので、本当に悔しくて大泣きしたのを今でも覚えています。もう東進にはいかないと勝手に心に誓いました。でも、冷静に考えるとくよくよして勉強しなかったら点数なんて上がらないなって。

何のために勉強を始めたのか。私の第一志望への気持ちはこの程度なのか。

考えれば考えるほど、くよくよしてた自分が嫌になり次の日からまた切り替えて朝登校を始めました。

9月は学校も始まり、いよいよ文化祭の引退時期も近くなり忙しい日々が続いていましたが、隙間時間を見つけては勉強をするようにしていました。昼休みは一人で図書室にこもって勉強、朝は学校に誰よりも早く登校して勉強。

あんなに人生で頑張ったのは恐らく始めてです。

 

皆さんは、後悔しない受験生活を送れていますか・・・?

あの時人生で一番頑張ったと、頑張って良かったと思える生活をしていますか・・・?

私は、皆さんに絶対後悔をしてほしくないです。

“人生一度の大学受験”、全力で挑みましょう!!!

 

明日のブログ担当は、東京大学の清藤くんです。お楽しみに!!

 

 

夏期特別招待講習
4講座無料招待受付中!