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2018年 7月 14日 東京大学紹介⑤(清藤)
こんにちは!東京大学教養学部理科I類一年の清藤です。
最近は日差しもますます強くなってきており、夏が来たんだなぁと感じると同時に大学生活ももう3ヶ月になるのかとしみじみ思っています。
さて、今日のテーマは「東京大学」です。
とはいうものの、東京大学の制度や学部についてはエルタワーにいる東大生の担任助手がこれまで色々魅力を伝えてくれているので、今回はまだ触れられていない「初年次ゼミナール」というものについて話したいと思います。
初年次ゼミナールとは、「ある分野の研究をしている教授の方が先生となって、生徒にその分野について研究してもらって、その研究結果を最終的に発表してもらう」という授業です。
ちなみに、今日がその発表日でした(笑)
その分野というのは多岐に渡っており、ロボット製作・地底探索・都市デザインなど興味をそそる題材が多数用意されています。
そして、今回僕が研究したテーマは「化学を使って生命や分子の謎を解く」というものです。具体的にいうと、DNAやRNAなどを利用して病気の早期発見を目指すというものです。何やら難しそうなことを研究しているなぁと思ったそこのあなた、その通り。なかなか難しいです(笑)というのも、このDNAやRNAという分野は生物の分野で扱われるものなのですが、私は化学と物理を受験科目として選んでいたので、基礎知識がほとんどなかったのです。また、DNAやRNAについて調べるときに英語の論文を読まなければならないのですが、専門用語だらけで意味が取れないというのもこのテーマが難しい一つの要因です。
当初は教授の説明が理解できなく、初年次ゼミナールに対してあまり興味が湧かなかったのですが、同級生と議論し内容を深めていくうちに、この分野への研究意欲が湧いてきました。
このことから、「興味持ったから何かに取り組むのではなく、何かに取り組んだからこそ興味がわく」ということもあるのだと学びました。
皆さんもたまには興味がないことに敢えて取り組んで見てはいかがでしょうか?
明日のブログ担当者は、社員の池田さんです!お楽しみに!!
2018年 7月 14日 東京大学紹介④(斎藤)
こんにちは、社員の斎藤佳輝です。このブログではしばらくぶりですね。
さて、今週は大学紹介がテーマということで、僕の出身大学である東京大学について書かせていただきます。
といっても東京大学の大学紹介は今週ですでに4回目。今回は少し視点を変えてみることにしましょう。
東京大学の学問を見ていて思うのが、「色々な分野の学問に触れ学ぶことが出来る」というのが1つ特長としてあるのではないか、ということです。東京大学では前期課程で一度教養学部に全員が所属し、進学選択(所謂進振り)を通じて様々な学部へと進み、後期課程として専門的な学問を学び研究していく、という流れはどこかで聞いたことがあると思います(進振りについては火曜日の新倉担任助手のブログを参照)。この特長は前期課程にも後期課程にも両方当てはまるものなのです。
①前期課程
東京大学の学部教育はリベラルアーツ教育を根本としており、教養学部はそのリベラルアーツ教育を担う学部です。このリベラルアーツを体現すべく、前期課程において教養学部では多彩な学問分野の授業が開講されています。
そもそも仕組み的に東大生は様々な学問分野に触れられるようになっています。教養学部では必修や選択必修とは別に総合科目という科目の枠組みがあり、その下にA~F・L系列という科目の系統があります。ざっくり言えばA系列は思想・哲学系の授業、B系列は歴史・国際系の授業、C系列は社会科学系の授業、D系列は環境・地理・工学系の授業、E系列は自然科学系の授業、F系列は数理科学系の授業、L系列は語学系の授業が開講されています。そして、文1・文2・文3はA~Cから2系列及びD~Fから2系列にまたがって、理1・理2・理3はA~Dから2系列及びE・Fから2系列にまたがって一定数以上の単位を取る必要があるのです(L系列は全ての科類で一定以上の単位数が必要)。
つまり文系でも理系の、理系でも文系の科目を履修して単位を取らないと後期課程に進めないようになっているのです。このような仕組みになったのは、東京大学教養学部という組織が戦前は旧制第一高等学校という、旧制東京帝国大学の予備教育機関として、そのためのリベラルアーツ教育の担い手であったことが大きく影響していると思います。歴史的に見ても1990年代に全国の大学で教養部が廃止されていく中、東京大学は逆にカリキュラム改革を推進して教養教育を推進したことからも、東京大学のリベラルアーツ教育への思い入れが伺えます。
ただ、僕はこの仕組み的な側面とは関係なく、様々な学問の様々な授業を取れるのは良かったと思います。僕自身が高校生の時から西洋史を大学で学びたいと考えていました。要は進振りを経る前から専門は決まっていたのです。結果的にその思いは貫徹されたわけですが、この前期課程の教養学部時代はそんな自分の見識を広げるとても良い機会となったと考えています。実際に色々な学問の世界を垣間見る授業は面白かったです。そこに様々な学問を専門とする学友との交流も重なり、多様な学問の世界を見たいという考えが強くなったのは確かです。後に後期課程に進んでから東京大学の全ての学部の授業を取ろうと考えたのも、この教養学部時代の経験がきっかけでした。
②後期課程
前期課程における教養学部の教育は流布されているところですが、実は後期課程に進んでも様々な学問を学べることはあまり知られていないと思います。
まず、基本的に他学部聴講(自分の所属学部以外の学部に授業を取りに行くこと)のハードルが低いです。他の学部の授業に出たいと思えば、システム上の履修登録だけでokなのです。例えば法学部だけど工学部の授業が気になるならば、特別な手続きなしで履修できます。事実、これを利用して僕は東京大学に存在する全10学部(法・医・工・文・理・農・経・教養・教育・薬)の授業を履修し単位を取りました。他にも、法学部所属で工学部の授業を取っていた先輩や、教育学部所属で医学部の授業を取っていた友人も僕の周りにはいました。
更に学部によっては卒業単位に他学部の授業の単位を入れても良いという規定があります。そこからも他学部の学問を学ぶことを良しとしている風潮があるのではと思っています。例えば僕がいた文学部西洋史学専修では最大28単位まで卒業単位に含めることが出来ました。実際に僕の場合この28単位の内19単位は他の学部で履修した科目です。
そして、後期課程の各学部には後期教養教育科目というものがあります。これは他学部生の聴講が特に歓迎されている科目です。これは東京大学が、リベラルアーツ教育は専門課程に進んでも為されるべきという理念で設定されました。自分の専門分野とは異なる分野と往復することで自分の専門を相対化すること、学問の世界と現実の世界の往復により学問の社会における展開を見ること、が重視されています。まとまった教育プログラムではないし、東大生の中でも知名度はそう高くはないですが、東京大学の学問に対する姿勢がこうしたところに伺えます。詳しい説明や対象科目は東京大学のHP内に掲載されているので一度見てみて下さい。
ただ、学部学科によって規定には差異がありますし、所属する学科によっては他学部聴講に行ける時間にも違いがあるので、一度調べてみるとよいでしょう。一番手っ取り早いのはオープンキャンパスで聞いてみることですかね。今年の東京大学のオープンキャンパスは8月1日(水)と2日(木)に実施されるので是非行ってみてはいかがでしょうか?
前期課程後期課程双方で具体的にどういう授業を取ってたかは、今回は割愛します。本当はこれも書けば説得力は増すのでしょうが、流石に字数が多くなってきましたので。ただ、東京大学でどのような授業が開講されているかは東京大学授業カタログというサイト公開されています。東京大学で実施されている授業とそのシラバスの全てが網羅されているので、是非見てみて下さい。
東京大学は様々な物事に関心を持つ学生にも、1つのものを極めたいと思う学生にも、平等に見識を広め、自分の専門を相対化し、柔軟な思考を養う機会が与えられていると僕は思います。そしてこのことは他の大学で学問を学び研究する場合でも重要ですし、大学受験の勉強はそのための下準備という側面が1つにはあるのではと考えています。皆さんも受験勉強を本気で努力してやり抜いて大学という学問の世界に飛び込み、存分に自分の見識を広げていってください!!
以上、東京大学文学部歴史文化学科西洋史学専修卒の社員、斎藤佳輝がお送りしました。明日のブログ担当は東京大学理科1類1年生の清藤担任助手です!お楽しみに。
2018年 7月 13日 東京大学紹介③(結城)
皆さんこんにちは担任助手5年の結城です!!
今日は自分が大学で勉強していること(にちょっと興味が湧くようなこと)
をお話ししたいと思います!!
自分は理科一類に入学して、後期教養学部の統合自然科学科というところに
進んで今はざっくりいうと認知科学の研究をしています。
(もともと人間の目に興味があったので)
今日はその入り口のお話をして少しでも皆さんに面白いと
思ってもらえればいいなと考えています。
その面白さを最も手っ取り早く感じられるのが、「錯覚」だと思います。
錯覚というとそれはもういろいろあるんですが
特に奥深さを感じるものをおひとつ紹介します。
皆さん「盲点」ってわかりますか?(生理学上の意味です)
辞書的に説明すると網膜上における視神経と接続している場所で、
そこに映像が結ばれても見えはしない点の事です。
そこだけスクリーンがやぶれていると考えて頂ければわかりやすいでしょう。
中には存在は知っていた人もいるかもしれませんが、まず盲点ってどの辺か知ってますか?
実はちゃんとわかっている人はそれほど多くないのではないかと思うのですが、
まずその場所を説明しましょう。
①まず両腕をまっすぐ前につき出し、両手をつけて親指を立ててください。
②次に左目を閉じて右目だけで左手の親指の先を見てください。
③視線は動かさないように右手を(親指を立てたまま)少しずつ右に動かしていきます。
・・・するとどこかで右手の親指の爪のあたりが暗くなってみえなくなりましたよね?
これが盲点です、というかこの瞬間まさに右手の親指の先が
盲点のあたりに像を結ぼうとしている訳です。
この盲点にまつわる錯覚なのですが、まずは下の図をご覧ください。
この右にある注視点(白い十字)を左目でみながら、
左の黄色い円に囲われた青い円を盲点に入れます。
すると、この点はどのように見えると思いますか?
①真っ黒(先程の親指の先のように見えなくなる)
②黄色く塗りつぶされて見える(真ん中の青い円が消え大きな黄色い円に見える)
③変わらず青い円が見える
正解は試してみて分かったと思いますが、なんと②なんです。
これめっちゃ不思議じゃありませんか??
そこでは何も像が移っていないはずなのに黄色であるかのように人間は
知覚してしまうんです。
不思議ですよね????
こんなことに魅了されて
僕は日々認知科学を勉強していると言った感じです。
これは本当に入口にすぎないので他にも詳しく聴きたいという方は
是非校舎で話しかけてみてくださいね!!
明日のブログ担当は東京大学文学部西洋史学科出身の斎藤です。お楽しみに!
2018年 7月 11日 東京大学紹介②(仲村)
みなさんこんにちは!東京大学文学部4年の仲村友希です!
先週からブログは大学紹介がテーマということで、今日は僕が所属する東大文学部について書いていきたいと思います。
ただし!文学部なんて興味ないなあ~という皆さんにも伝えたいことがあります。東大や文学部そのものに興味がある人はもちろん、他の学部を志望している生徒の皆さんもぜひご一読ください!
1.東京大学文学部とは
みなさんは昨日の新倉担任助手のブログは読んでいただけたでしょうか?東大には進学選択制度(いわゆる”進振り”)があります。つまり、入学時には6つのうち1つの科類に所属し、その後2年生の後期から新たに学部・学科に所属し始めるという仕組みです。
文学部は、主に文科Ⅲ類に入学した学生が進む学部で、その下には多数の専修課程が存在します。以下、一覧です。ぜひご覧ください。
哲学、中国思想文化学、インド哲学仏教学、倫理学、宗教学・宗教史学、美学芸術学、イスラム学、日本史学、東洋史学、西洋史学、考古学、美術史学、言語学、日本語日本文学、日本語日本文学(国語学)、中国語中国文学、インド語インド文学、英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、フランス語フランス文学、スラヴ語スラヴ文学、南欧語南欧文学、現代文芸論、西洋古典学、心理学、社会心理学、社会学
いかがでしょうか?
普段「文学部」と聞いた時に真っ先に連想するようなもの(日本語日本文学、英語英米文学、言語学、など)から、「え、これも文学部なの?」というもの(哲学、美学美術学、東洋史学、心理学、など)まで、様々な専修課程が含まれていますね。
このように、文学部というのは名前から想像のつくような「文学」関連のものだけではなく、様々な内容を含むことがあります。そもそも文学部とは「文学/部」ではなく、「文/学部」なのです。(考えてみれば法/学部、理/学部、・・・、ですよね)
「文」だけだと伝わりづらいですが、以上のようなものを「人文科学」といったりします。文学部に対するイメージが変わった人もいるのではないでしょうか?
2.社会心理学とは
では、次に僕が所属する社会心理学専修課程の内容についても少しお話しておきます。社会心理学って聞いたこともないしなんやそれ。って人も多いと思いますが、要は、「社会環境や人間関係のありかた、個人の特性によって、人間の感じ方や考え方、行動にどのような影響が出るのか」ということを考える学問です。
いや、正直何言ってるか分からないですよね。
たとえば!みなさん一度は「周りに同調してしまう」という経験あるのではないでしょうか。これを、こういう状況だったらなんとなく同調してしまうよなあ…とかではなく、全部で何人いて、自分と同じ意見の人が何人で、違う意見の人が何人で、どういう話題について、どういう人が意見表明する時に、同調が生じる、と詳しいメカニズムを解明するのも社会心理学がやっていることの一つです。
こういう話に興味を持つ人と持てない人は分かれると思うので、面白そうだなと思った人はぜひ話しに来てください(笑)
以上、社会心理学についての簡単な紹介でした。
3.大学や学部を志望するにあたって
さて、今日は僕が所属する学部周辺について色々書いてきましたが、生徒の皆さんに伝えたいのは「その大学のその学部って、なにやってるところか知ってる??」ということです。
まず志望がそれなりに決まっている人。本当にその大学のその学部に行きたいのでしょうか?行きたいのならそれはなぜですか?そこに入ったら、どんなことに興味が持てそうですか?
以上のようなことを自問自答してみてください。最低でも4年は所属する大学です。自分が興味を持てること、自分がやりたいこととズレているな、なんて入学後に気付いたのではもう取り返しがつきません。入念に志望大学・志望学部について調べ、自分がそこに入学した後の生活までイメージしてみましょう。そのイメージがあるのと無いのとでは、受験勉強への気合の入り方がかなり変わってくると思いますよ。
次に志望があまり決まっていない人。「行きたい大学が無い」のではなく、「どんな大学があって、どんなことをやっているのか知らない」だけではないですか?志望が決まらない人は、まず手当たり次第に大学を調べてみましょう。大学のウェブサイトを見てみましょう。そこには必ず、その大学の学部・学科のカリキュラムや卒業後の進路などが書いてあります。それを読んだ時の、「ああ、なんとなく面白そうだな」・「んん、なんとなく興味持てないな」という感想が大事なのです。それこそが、あなたの志望校が決まる第一歩です。是非大学について今日からでも調べてみてください。
長くなりましたが、初心にかえることはとても大事です。是非みなさんの勉強の目的を、改めて考えてみて下さい。
明日のブログ担当は東京大学教養学部後期課程の結城担任助手です。お楽しみに!
2018年 7月 8日 早稲田大学紹介 Part4 (佐々木)


今年のオープンキャンパスは…
8/4(土)・5(日)
に開催されます!!!
早稲田大学にはいくつかキャンパスがあるのですが
早稲田キャンパス 東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩5分
戸山キャンパス 東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
西早稲田キャンパス 東京メトロ副都心線 西早稲田駅直結
JR山手線 高田馬場駅 徒歩15分
というのがメインのキャンパスへのアクセスになります。
早稲田大学が気になる人は是非是非足を運んでみてください!
さて、明日のブログは東京大学に通う清藤担任助手です!お楽しみに!!!
そしてこのブログを最後まで読んでくださった新宿エルタワー校に通われていないそこのあなた!
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