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2017年 8月 15日 私が大学で学んでいる事(澤田)
こんにちは!日本女子大学文学部史学科の澤田智子です。
今日は私が普段大学で学んでいることをはなしますね(*^_^*)
私は史学科に所属しています。つまり歴史を専攻しています。
みなさんも受験勉強として日本史や世界史など勉強していますよね??
私が学んでいる歴史はその先の細かな歴史部分にスポットライトをあててます。
例えば室町幕府を開いた足利尊氏はみなさんご存じですよね??
この間行われた千題テストにも出ていた試験でも出題頻度が高い人物です。
尊氏は鎌倉幕府滅亡におおいに貢献しましたが、後醍醐天皇が始めた建武の新政では冷遇されてしまいます。
そこで尊氏は後醍醐天皇に反日を覆し建武式目を制定するというのが教科書に載っている受験勉強という範囲で勉強することです。
しかし、尊氏は本当に後醍醐天皇が嫌いだったのでしょうか??
尊氏の本名は足利高氏です。
尊氏は倒幕の殊勲者として天皇の諱(尊治)の1字を与えられ改名しています。
また後醍醐天皇側についたことで高い官位・報酬を得ただけでなく、関東における地位も獲得する契機となりました。
そのため少なからず感謝の気持ちはあると思います。
ですが世の中は戦国時代に突入するまっさ中です。
後醍醐天皇の建武の新政は失敗に終わり、御家人たちは尊氏の反日を期待します。
その為、楠正成等後醍醐天皇側を破り入京しました。
1336年後醍醐天皇は吉野に逃れ南朝を主張します。
しかし、1339年に吉野にて後醍醐天皇が亡くなります。
それを知った尊氏は後醍醐天皇供養の為盛大な法事を営み、天竜寺を建設し菩提として奉っています。
ここからが一番考えることであります。
尊氏は後醍醐天皇に反日を覆したが本当に嫌いだった場合に盛大な法事をし菩薩として奉るのでしょうか??
夢窓疎石は「豪勇・慈悲心・無欲の三徳を備え,人間的魅力に溢れた人物であった。」と尊氏を評価しています。
私はこの議題を授業で扱ったとき「時代に翻弄された慈愛のある人物」と尊氏を評価しました。
史学科ではこのようなことを教授から話を聞いて、書いてまとめたりディスカッションをしています。
今まで考えていた観点とは違うところから見ることができるのでとても楽しいですよ!!
明日のブログは中央大学1年の中山さんです!お楽しみに!